言うから伝えるへ。伝えるから〇〇へ。
インストラクターという仕事は、レッスンの中で、たくさんの言葉を口にします。
ポーズのインストラクションはもちろん、注意事項や、レッスン前のちょっとしたお話など、言葉をあやつることも、大切な技術の1つです。
インストラクターになりたての頃は、言いたいことすらいえず、生徒さんの動きも
ギクシャクしてしまい、後悔したり落ち込んだりした経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。
最初の1歩は、必要なことを『言う』ことから入りますが、
慣れてくると『伝える』ことができるようになってきます。
『言う』は、自分が発したい言葉を発している状態。 相手が存在せずとも成立します。
辞書では、”言葉に出す” と書かれています。
それに対し、
『伝える』は、相手の存在を意識し、相手に届かせることを目的としています。
辞書では、”物・作用などを、あるものを経て、そこに届かせる” と書かれています。
では、伝える=届かせる、で、十分でしょうか?
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宅急便が届いていない!
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宅急便で言えば、”言う”は、宛名も書かずに荷物を出しているような状態。
”伝える”は、宛名を書いて、荷物を出している状態。
でも、相手はその荷物を受け取っていますか?
荷物を開封して、喜んでくれて、使ってくれていますか?
伝えるではなく、もう1歩先の相手の状態を意識した、『伝わる』がとても大切です。
”伝わる”は、いわば、荷物を受け取り、開封してくれた状態と言えます。
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愛を伝えると、愛が伝わるの違い
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もう1つ、愛を使って伝えると伝わるの違いを説明すると、よりわかりやすいかもしれません。
好きな人に愛を伝えること
好きな人に愛が伝わること
と、想像してみてください。
伝える、という印象は、相手がいますが、一方通行なコミュニケーション。
相手が受け取っているかどうか、相手が自分を受け入れてくれているかどうか、に
違いがあることがわかるのではないでしょうか。
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『伝わる』を意識する
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さらに愛が伝わることで言うと、それは言葉だけではないことが、想像できます。
相手の態度、表情、しぐさ、など、色々な表現のカタチから、伝わるものがあります。
さらにそれは、自分が伝えようとせずとも、自分がその気持ちを持っているだけで、
相手に伝わっているということがあります。
あなたの言葉は、相手に伝わっていますか?
自分の想いを伝えるだけになっていませんか?
伝えているのか、伝わっているのか。
それは、相手を良く観察し、相手の立場に立って相手の状態をよく理解し、
相手が荷物を受け取る状態を作ってから届けること。
相手が受け取りやすい形で、荷物を届けることが、大切です。
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